サヨナラ!日本への旅立ち

天に時宜あり、地に機会あり。
而して2007年、日本国福岡に所在するフクオカ・ソフトバンク・ホークスにてプレイすべく野球契約に署名したる人、ここにあり。
ここ数年、まさにこういうことをやってみたかったのだ。
ゆえに電話がかかってきたとき、わたしは躊躇なくイエスと答えたのである。

わが野球人生を旅になぞらえるなら、今回のルートには大いに興奮している。
2003年にも日本にいくチャンスがあったのだが、心の準備ができおらず、招待を断ってしまっていた。
まだアメリカで投げていたいと思っていたのだ。以来わたしは日本に行こうとがんばってみた。
日本にはプロ球団がわずか12しかなく、一軍の外国人枠がチームあたり4人である。
この状況下では日本行きの機会などきわめて稀である。
今回のチャンスはまさに神様からの祝福といえよう。

なぜ日本でプレイしたいのかと多くの人に質問された。真実の答えは二つある。
まず、わたしは自分と家族のために人生経験を積みたいと思っている。
子供たちには大変な経験になると思う。もちろん日本の学校に通わせるつもりだ。
第二の要因として、今回の日本の契約は保障つきなのだ。
過去数年間、わたしは非ロースターの招待選手としてキャンプに参加しなければならず、メジャー開幕のその日までサバイバル・レースを演じていた。
うまくいった年もある。そうでなかった年もある。ふたをあけてみないとわからないのだ。
2006年のシーズンをまるまるAAAで過ごしたわたしは、また同じことの繰り返しになるとわかっていた。
そこに保障つきの機会が到来したわけで、これは逃したくなかったのだ。
身分保障契約にプラスして、日本には実に興味深い文化もあるとくれば、決断するのはたやすかった。

わたしが日本に魅力を覚える別の局面としては、まっさらなスタートを切れるということがある。
身勝手な判断だろうが、過去2シーズンはわたしのベストだったと心底思っている。
数字面のみならず、マウンド上のメンタル面、さらに自分自身の行動を理解するという点で大いに進歩したと考えている。
ベテラン選手となってなにが難しいかというと、周囲から客観的に判断してもらうことだ。
いま、現時点でどのようなピッチャーなのか、先入観なしで見てもらえないわけだ。
数年前にやらかした失敗がいつまでもつきまとうことも多い。どうやらわたしがここアメリカで直面している問題がそれなのだ。
ゆえにまったく初めてのチームに自分のありのままを見てもらうというアイデアが気に入ったのだ。
先入観なし、どうせだめだろうというネガティブな期待も抜きで。

長期的にはどうするつもりだ?という質問もよくされた。日本を踏み台にしてアメリカでさらなるチャンスを狙うつもりか?
本当に本音を言うが、そんなことは微塵も頭をよぎったことがない。
わたしはとにかくあちらにいって新たなスタートを切りたいだけだ。
向こうでさんざん苦労した有名メジャー・リーガーもいれば、大成功を収めた無名選手もいる。
その差はどこにあるのか自分の目で確かめたいし、日本に適応して成功してみたいと思っている。
機会が許すなら数年くらい喜んで滞在するつもりだ。

いまのところはこの程度だ。日本に到着すればもっと頻繁にサイトを更新するつもりである。
それではわたしが紹介する日本をお楽しみいただきたい。
フクオカにてユニフォームを着るアメリカ人野球選手の目を通して眺める日本を。

translated into Japanese by KE