2007年4月22日 東京で3連勝。東京のホークス・ファン。

 

東京でホークスが劇的な3連勝で復活を果たした。イーグルスとの3連戦に全敗した後、僕らは東京ドームでのファイターズ相手に3戦全勝。この3連勝がきっかけとなって、チームが調子の波を取り戻し、日本一目指して突っ走って行けると願っているんだ。

 

今回の10日にもわたる9試合の遠征もやっと終わった。僕らは4勝4敗1引き分けでこの遠征を終えた。もっと大切な事は、やっと我が家に帰れるってこと。僕にとって、野球の辛い所は遠征だね。遠征がほんの数日でも、自分の家族に会うために家に帰りたくて仕方がなくなるんだ。5月は、本拠地での試合が2週間も続く期間があるから良い月だな。

 

東京は楽しかったよ。来日してから4度目の東京遠征だけど、東京ドームで投げたのは今回が初めてだった。東京ドームはミネソタ州にあるメトロドームにたくさん似てるところがあるね。どっちのドームもフライが見にくいあの黄色がかった白色の屋根が付いてる。東京ドームの人工芝は、アメリカでも広く使われてる僕の好きなタイプの新しい種類のもの。日本のほとんどすべての球場について言える事だけど、東京ドームも簡単にホームランが出てしまう狭い規模の球場だね。

 

ファイターズの監督は、日本での采配が5年目になるアメリカ人のトレイ・ヒルマン。昨シーズン、彼はファイターズを日本一に導いたんだ。彼が監督になった時のチーム状態から考えると、とってもすごいことだよね。

 

トレイは、男の中の男って感じのナイス・ガイで、彼の下でプレーしてみたいという気にさせられる人だよ。彼はホントとても親切で、僕とバック(・ブキャナン)とアダムの3人を夕食に招待してくれた。僕らはトレイとファイターズ・コーチのデーブ(・オーウェン)と東京ドームのすぐ側のレストラン、ババ・ガンプ・シュリンプで会った。僕らはみんな楽しい時間を過したよ。チャンスがある度に、他チームの外国人の選手や監督に会って食事をしたりするのは良い事だね。僕ら外国人にとって、こういうのは大学の小さなサークルの集まりみたいなものなんだよ。日本に来てから感じるようになったんだけど、日本では外国人は1チームたった4人までしか選手登録されないから、僕ら外国人は外国人同士お互いの事を常に気にかけていて、物事がすべてうまく行くようにと思いやっているんだ。

 

夕食に行く時に、とても珍しいことが起きたよ。僕らがホテルから出ようとすると、20歳くらいの若い女性二人がいた。そして、彼女たちは僕ら3人がホークスの選手だと気づいたんだ。彼女たちが僕らを見て興奮したなんて言うのは、甘っちょろい。僕らとすれ違う時に、二人はすぐに歩くのを止めてドラマの主人公みたいな行動をとったんだ。僕らによほどビックリしたのか、女の子のうちの一人は口を手で押さえながら、今までに聞いたことのないような種類の甲高い声を出し始めたんだ。

 

僕の野球人生の中でも、こんな事は初めてだったね。今までたくさんのファンに会ったし、サインもたくさんしてきたけど、こんなリアクションは見たことがなかった。僕はその女の子が呼吸が出来なくなったんじゃないかと少し心配したよ。

 

僕らと数メートル離れた時に、彼女たちは僕らを追いかけてきてサインを頼んできたんだ。その時、彼女たちはほとんどしゃべる事が出来なかったね。

 

日本のファンの良い所は、選手を尊重してくれる事。日本のファンは、アメリカのファンと同じくらい興奮するけど、越えてはいけない一線を絶対に越えないし、不快な思いを選手に与えたりはしない。実はアメリカで、僕のプライバシーが全く尊重されないという出来事が度々あったんだ。そういう事が、選手がファンにサインをするのを嫌がる理由のひとつになっているんじゃないかな。日本のファンに、僕がそういうイヤな思いをさせられるとは思わないけどね。