| 福岡で快適に暮らす 2008年2月29日 福岡 今シーズン、何度も口にすることになるだろうが、ともかくすでに一年日本で暮らしたという経験のおかげで、今年はいろいろと楽になっている。福岡に戻って以来、数日間は新しいアパートに落ち着くために費やされた。今年は住居が変わったのだ。引越し作業はいまのところ順調に推移している。今シーズンは新しい場所に住まわせてくれないかと球団にお願いしていたので、わがままを聞いていただいて感謝している。以前のアパートは騒々しい場所にあったため、わたしはホームでありながらよく眠れなかったのだ。昨シーズン、ホームよりもロードのほうがピッチング内容がよかった理由はおそらくこれにあるのかもしれない。そもそもヤフー!ドームのようなピッチャー有利の球場がホームなのだから、ロードのほうが数字がよいというのはおかしいのである。 日本でプレーする外国人選手にとってありがたい話のひとつに、球団が住居を世話してくれることがあげられる。合衆国でプレーするよりも生活費がぐっと抑えられるのだ。 新しいアパートは大変気に入っているが、現時点でわたししか住人がいないという点が悲しい。家族はまだここにやってきていない。子供たちの学校がまだ終わっておらず、こっちに来てインターナショナル・スクールに入るのはしばらく先になるからだ。わたしのアパートの目玉は全自動食器洗い機である。聞くところ日本では珍しい存在だというし、外国人選手でこれを所有しているのはわたしだけである。他のやつらはほんとうにうらやましがっている。妻が到着していないので、これは本当に助かる道具だ。 オープン戦が進行中である。これまでわたしは二度登板し、首尾は上々だ。今シーズンは本当に調子がいいし、自分自身の目標もずいぶんと高いところに設定している。日米でプレーしてみてつくづく違いを感じることのひとつに、期待値に関する彼我の格差があげられる。日本では、こちらがどれほど高い目標を設定してもチームはさらに上を要求してくるのだ。かれらは「パーフェクト」という言葉を多用し、しかも文字通りの意味で使っている。わたしはこれまでパーフェクトなシーズンを終えたパーフェクトなピッチャーに会ったことがないわけだが、どうも日本のコーチ陣はそういう人が存在しうる、あるいは存在すべきと考えているようである。かつてはこの種の思考回路に接して首をひねってきたわたしだが、二度目のシーズンともなれば学習もする。素直にうなづき、「OK」あるいは「モンダイナイ」(no problem)と言うのである。 |